ITコンサルティング・構築・開発・保守・教育までサポートする株式会社エイペクス

APEX NEWS Vol.29

■―――APEX NEWS―――――――――
 Volume 29 : 2013 年 12 月 2 日
―――――――――――――――――■

平素よりお世話になっております。株式会社エイペクスでございます。

本メールは、弊社と保守契約を締結して頂いているユーザの皆様へ、
保守サポートの一環として、パッチ情報を中心とした「ご案内」を
配信させて頂くものです。

※2か月に1度(偶数月)の定期的な配信を予定しております。

より一層のサービス向上を目指し、弊社社員一同邁進してまいりますので、
これからもよろしくお願い致します。

※配信停止をご希望されるお客様は、末尾をご覧下さい。

※本メールは等幅フォントで最適化しております。

◆━ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◇ PICKUP
    『ビッグデータって何?』

◇ 世界のITトレンド
    『ブラジルのIT化』

◇ ITトレンド情報
    『SIMフリーiPhone 5s/5c国内発売 Apple Storeで公式に』など

◇ 技術情報
    1. Microsoft 月例更新セキュリティ情報(10月~11月分)

    2.APEXセキュリティ情報

◇ お知らせ
    お問い合わせ窓口に関するご案内
    DM配信スケジュール
    ご質問受付について
    次号配信予定

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★PICKUP  ビッグデータって何?★

 最近、ニュースで時々「ビッグデータ」という言葉を耳にします。
 ビックデータという言葉からはなんだかすごそうなものを想像してしまいます。
 ビッグデータっていったい何者?ということで、今回はビッグデータについて皆様に
 ご紹介いたします。

1.ビッグデータとは何か?
 ビッグデータとは読んで字のごとく、「大きなデータ」なのですが、何をもって大きなデータ
 なのでしょうか。
 総務省の「平成24年度情報通信白書」によると、ビッグデータを「事業に役立つ知見を導出する
 ためのデータ」、ビッグデータビジネスを「ビッグデータを用いて社会・経済の問題解決や、
 業務の付加価値向上を行う、あるいは支援する事業」と定義しています。
 ビッグデータにはさまざまな種類があります。その例を以下に記載します。
 ・ソーシャルメディアデータ:ソーシャルメディアにおいて参加者が書き込むプロフィール
  やコメント
 ・センサーデータ:GPSやICカード等で検知される位置情報、乗車履歴、温度、加速度等
 ・オフィスデータ:オフィスのPC等で作成される文書やメール
 ・ログデータ:ウェブサーバ等サーバで自動的に生成されるアクセスログやエラーログなどのログ

 さまざまなものが機械化、システム化する中で、こうしたデータの生成・蓄積が容易に
 できるようになってきています。また、多様化するニーズに少しでも的確に応えるためには
 多量のデータを用いて分析することが求められます。このことから、ビッグデータの活用に
 ついて注目が集まっています。

2.ビッグデータの活用例
 ビッグデータを活用することで、さまざまな面での経営改善を行うことができると考え
 られています。
 小売業を例にして考えみます。ポイントカードやクレジットカードに登録されている顧客情報
 を基に、どういう人がどういう商品をどういうタイミングで買っているかということを分析する
 ことができます。分析したデータを基に、商品の販促方法を変えたり、売り上げが増える要因
 (季節、天気、他のイベント等)に合わせてキャンペーンを行うといったことができます。
 他にもAとBの商品がよく一緒に買われていることがわかればAとBをセットにした商品を提供
 したり、メールやスマートフォンのアプリを使えば特定の人にだけクーポンを配信したり、
 商品の活用方法をアプリやDM等を通じて紹介したりということができます。
 また、対消費者以外の視点では、商品の発注数を的確に調整したり、お客様対応の上手な従業員の
 行動を全員で共有したり、お客様の来店状況から適切な人員を配置したりということもできるよう
 になります。
 ビッグデータを活用することで、効率的に経営改善を行っていくことができます。

3.問題点・課題
 ビッグデータを活用すれば経営の改善ができる、と言ってもやみくもにデータ分析をしては
 分析に時間がかかってしまいますし、分析結果を生かすこともできません。
 ビッグデータを用いて何を分析したいのか、ビッグデータを用いる意図や目的をあらかじめ
 はっきりさせる必要があるでしょう。
 もう1つ、ビッグデータに含まれる情報のプライバシー保護についての問題があります。例えば
 SNSに書き込まれる情報やカードの利用情報には個人が特定できてしまう情報が含まれています。
 ビッグデータの分析には個人のプライバシーを侵害しないことが重要となります。
 ビッグデータの利用については、情報漏えいや不正利用によるプライバシーの侵害が発生しない
 よう希望者の利用データを除外するというような取り組みも行われています。

4.今後ビッグデータはどうなる?
 ビッグデータを利用した分析には注目が集まっており、ビッグデータを分析するというサービスの
 提供を始める企業も増えてきています。これまで蓄積されても使われることのなかったデータが
 新たなビジネスのきっかけを持っているかもしれません。

~参考~
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1307/25/news140.html
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1201/25/news029.html

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★世界のITトレンド  ブラジルのIT化★

 今回はブラジルのIT事情についてお伝えします。
 日本の裏側に位置するブラジルは、来年にサッカーワールドカップ、2016年には夏季オリンピック
 という大きなスポーツイベントが開催予定となっているなど、近年大きく経済発展している国の
 1つです。今回は経済発展の著しいブラジルでIT化がどのように進んでいるかをご紹介したいと
 思います。

 ブラジルでは、1999年以降急速にIT化が進行しており、ブラジルの商業の中心都市である
 サンパウロはIT分野においても中心都市になりつつあります。ただし、IT化が進んでいるのは
 まだ部分的で、日本のように全ての人々、社会がITに触れるようになるのはもう少し先になり
 そうということです。
 ブラジルについては興味を持っている日本の企業が多いそうです。その理由として、ブラジル
 には日系人が多く、日本や日本語の取得に強い興味を持っている人が多いこと、また約12時間
 という日本との時差があります。12時間の時差を生かして24時間の遠隔システム監視サービスを
 行うなど、日本の企業と提携する動きもみられています。

 質の高いシステムを提供し続けるためにはエンジニアの育成も大切です。ブラジルは日本よりも
 エンジニアを育てる教育体制がしっかりと言われています。「24時間スクール」と称して政府と
 各教育期間が連携し、若年層へのITの浸透や情報教育の普及を通じて知的能力の向上を目指して
 います。また、エンジニアを目指す学生に対し、企業が在学中から現場実習の機会を提供する
 ことで若いエンジニアの育成を行うと共に、優秀な学生を早めに確保するという取り組みも
 あります。
 現状ではブラジルのIT業界を主に支えているのは外国人技術者です。しかし、その外国人技術者は
 不法にビザを取得して働いている人が多く、ブラジルでは問題となっています。
 ブラジル政府は不法就労の実態を把握し切れていないものの、このままではブラジル国内の技術者
 に対しても影響が出ることを懸念し、ビザの審査基準を厳しくする等の対策を行っています。
 一方で、ブラジルの企業では企業のIT化が進むと共に人員削減が行われています。通信部門や
 エンジニアリング部門では技術者が約2万人不足していると言われているため、人員削減によって
 失業した人々が通信・エンジニアリング部門の技術者になるという流れができそうです。
 IT化が進んでいるとはいえ、ブラジル国内の企業のうち、電子取引を活用している企業は約30%で
 その企業のほとんどがメールの送受信程度ということです。しかし、80%以上の企業がIT化に高い
 関心を持っているというデータもあり、今後ますますブラジルの企業のIT化が進んでいくことで
 しょう。

 ブラジルも日本や欧米の先進国と同様、経済発展にともなってIT化が進んでいくことでしょう。
 その一方で雇用の面では問題も抱えています。ワールドカップやオリンピックといった世界中が
 注目するイベントをきっかけにIT化がさらに進んでいくかもしれません。

~参考~
 http://www.jil.go.jp/jil/kaigaitopic/it/brazilP01.html
 http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/MAG/20080808/312520/

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★INFORMATION  IT トレンド情報★
 
  1. SIMフリーiPhone 5s/5c国内発売 Apple Storeで公式に
   http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1311/22/news133.html
  
  2. どうしたら“とことんシンプルなバックアップ”ができるのか?
   http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1311/27/news112.html

  3.分解、「Surface 2」–前機種から大きく変更された内部
   http://japan.cnet.com/news/service/35040632/

  4.テザリング時はセキュリティにも違いがある
   http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20131114/517988/?top_pu

5.Windows XPの移行よりも先にIT担当者が直視すべき3つの事実
   http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1311/29/news040.html

  
★INFORMATION  マイクロソフト セキュリティ情報★

 ~Microsoft 月例更新セキュリティ情報~(2013年10月分)

  ●深刻度:緊急「4件」重要「4件」

詳細情報:http://technet.microsoft.com/ja-jp/security/bulletin/ms13-oct

 ~Microsoft 月例更新セキュリティ情報~(2013年11月分)

詳細情報:http://technet.microsoft.com/ja-jp/security/bulletin/ms13-nov

 ●深刻度:緊急「3件」重要「5件」

御社環境における上記パッチ適用の必要可否詳細については、
弊社ヘルプデスク、または営業までお問い合わせ下さい。

★INFORMATION  APEX セキュリティ情報★

 ■初めに APEXセキュリティ情報とは

  APEXセキュリティ情報は、各セキュリティ情報や製品情報を
  弊社が特選し掲載をするものです。
  Microsoft社に限らず、重要だと判断した情報は展開しておりますので
  ご活用頂ければ幸いでございます。

  情報源は、JPCERT/CCを主としております。
  JPCERT/CC : http://www.jpcert.or.jp/

【1】Mozilla 製品群に複数の脆弱性

  ●概要

   Mozilla 製品群には、複数の脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が
サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を行うなどの可能性があります。

対象となるバージョンは以下の通りです。

– Firefox 25.0.1 より前のバージョン
– Firefox ESR 24.1.1 より前のバージョン
– Firefox ESR 17.0.11 より前のバージョン
– Thunderbird 24.1.1 より前のバージョン
– Thunderbird ESR 17.0.11 より前のバージョン
– SeaMonkey 2.22.1 より前のバージョン

  ●対応策
   
   この問題は、Mozilla が提供する修正済みのバージョンに該当する製品を更新
することで解決します。詳細については、Mozilla が提供する情報を参照して
下さい。

  ●情報源

   US-CERT Current Activity
Mozilla Releases Multiple Updates
http://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2013/11/19/Mozilla-Releases-Multiple-Updates

【2】Microsoft 製品の複数の脆弱性に対するアップデート

  ●概要

   Microsoft 製品には、複数の脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が、
任意のコードを実行したり、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を行ったりする可能
性があります。

対象となる製品は以下の通りです。

– Microsoft Windows
– Microsoft Office
– Internet Explorer

  ●対応策

   この問題は、Microsoft Update 等を用いて、更新プログラムを適用することで
解決します。詳細については、Microsoft が提供する情報を参照して下さい。

  ●情報源
US-CERT Alert (TA13-317A)
Microsoft Updates for Multiple Vulnerabilities
http://www.us-cert.gov/ncas/alerts/TA13-317A

【3】Adobe の複数の製品に脆弱性

  ●概要

    Adobe の複数の製品には脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が任意
のコードを実行するなどの可能性があります。

対象となる製品は以下の通りです。

– Adobe Flash Player
– Adobe ColdFusion

 ●対応策
  
   この問題は、Adobe が提供する修正済みのバージョンに該当する製品を更新す
ることで解決します。詳細については、Adobe が提供する情報を参照して下さ
い。

  ●情報源

   US-CERT Current Activity
Adobe Releases Security Updates for Adobe Flash Player
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2013/11/13/Adobe-Releases-Security-Updates-Adobe-Flash-Player

US-CERT Current Activity
Adobe Releases Security Update for Adobe ColdFusion
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2013/11/13/Adobe-Releases-Security-Update-Adobe-ColdFusion

【4】Microsoft 製品の Graphics Component に脆弱性
  
  ●概要

   Microsoft Graphics Component には脆弱性があります。結果として遠隔の第三
者が、細工した TIFF 形式の画像ファイルやそれを含むファイルをユーザに開
かせることで、任意のコードを実行する可能性があります。なお、マイクロソ
フトによると、本脆弱性を使用した攻撃活動が確認されているとのことです。

対象となる製品は複数存在します。詳細は、マイクロソフト セキュリティ
アドバイザリ (2896666) を参照してください。

  ●対応策

2013年11月12日現在、本脆弱性に対する修正プログラムは提供されていません。
マイクロソフトからは、以下の軽減策が公開されています。セキュリティ更新
プログラムを適用するまでの間の暫定対策として、本軽減策の適用を検討して
ください。

– Microsoft Fix it 51004 を適用する
– Enhanced Mitigation Experience Toolkit (EMET) を使用する

  ●情報源

   JPCERT/CC Alert 2013-11-06
2013年11月 Microsoft Graphics Component の未修正の脆弱性に関する注意喚起
https://www.jpcert.or.jp/at/2013/at130044.html

【5】Mozilla 製品群に複数の脆弱性

  ●概要

   Mozilla 製品群には、複数の脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が、
任意のコードを実行する可能性があります。

対象となるバージョンは以下の通りです。

– Firefox 25.0 より前のバージョン
– Firefox ESR 24.1 より前のバージョン
– Firefox ESR 17.0.10 より前のバージョン
– Thunderbird 24.1 より前のバージョン
– Thunderbird ESR 17.0.10 より前のバージョン
– SeaMonkey 2.22 より前のバージョン

  ●対応策

   この問題は、Mozilla が提供する修正済みのバージョンに該当する製品を更新
することで解決します。詳細については、Mozilla が提供する情報を参照して
下さい。

  ●情報源

   US-CERT Current Activity
Mozilla Releases Updates for Firefox, Thunderbird, and Seamonkey
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2013/10/29/Mozilla-Releases-Updates-Firefox-Thunderbird-and-Seamonkey

★INFORMATION  お知らせ★

 ~お問い合わせ窓口に関するご案内~

  より良い保守サービスを皆様にお届けさせて頂く為に、
  可能な限り障害発生時の第一報を下記までご連絡下さいますよう、
  ご協力をお願い申し上げます。

 【連絡先】

電話番号(保守専用): sales
※ 中部地区以外のお客様につきましては、保守メニュー
によって別の電話番号をご案内させて頂いている
場合がございますので、その場合は引き続き現状の
電話番号をご利用下さい。

メールアドレス(保守専用): helpdesk
※ 保守メニューによっては、個別のメールアドレスを
ご案内させて頂いている場合がございますので、
その場合は引き続き現状のメールアドレスをご利用下さい。

  より一層「お客様の為」のサービスとなるよう、
  保守環境の 整備を実施してまいりますので、引き続きご愛顧の程、
  よろしくお願い申し上げます。

 ~DM配信スケジュール~
  2か月に1度、偶数月に配信予定

 ~ご質問受付について~
  今号でご紹介いたしましたホットトピック及びバッチ情報、
  または弊社についてのご質問をお受けいたします。
  なお、ご質問内容に関しては、事前に公開可否をお伺いさせて頂きます
  ので、その旨予めご了承下さいますよう、よろしくお願いいたします。

  ご質問は下記までお願いいたします。

  ヘルプデスク : helpdesk

  ぜひお待ちしております。
  #回答は次号以降、順次させて頂く予定です。

 ~次号配信予定~
  2014年2月3日(月)

【編集後記】

  11月に入り、急に冷え込み寒い日が続くようになりました。
  気が付けば2013年もあと1か月となりました。
  皆様にとって今年はどのような1年だったでしょうか。
  私はこの1年は印象的な言葉が多く残った1年だったと思います。
  「じぇじぇじぇ」、「今でしょ」、「倍返し」等々…、他にも
  振り返ればいろいろな言葉が出てくるのではないでしょうか。
  どの言葉もドラマやCMの中の1つのセリフにすぎなかったのですが、
  今では日常会話の中でも時々使うほど浸透しています。
  ちょっとしたことが多くの人の共感を呼ぶのかもしれないですね。

  では、来年も皆様へ笑顔をお届けできますように。良いお年をお迎えください。
  最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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  【文責】 APEX ソリューション推進部            
   APEX NEWS 編集者 遠藤                  
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編集責任者: 遠藤 真輝
発行責任者: 新開 康彦

内容のお問い合わせについて、また本メールの配信停止については、
お手数ですが、下記までご連絡をお願いいたします。

株式会社エイペクス
ソリューション推進部
TEL : sales
Email : helpdesk

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